Episode #004 シェアパークに関わるヒトのはなし
#004. シェアパークに関わるヒトのはなし
今までに様々な人の繋がりで成り立ってきた、シェアパーク。
コンセプトブックやブランドイメージ作りを一緒に行ったのは、コミュニケーションディレクターの森本千絵さん、店舗デザインはSUPPOSE DESIGN OFFICEの谷尻誠さんが担当。また、名古屋、二子玉川と出店するエリアの気になる人が登場する「LOCALS」という冊子も発行してきました。
今回は、そのシェアパークに関わる人々について伺います。
Photo & Edit:F.M.J. magazine
—業界屈指のトップクリエイターがブランド立ち上げに参画しているのも、シェアパークの大きな特徴といえます。
山本:森本千絵さんは、以前組曲というブランドのCMを作って頂きました。そのときの作品は今でも自身の記憶として鮮明に残っています。今回、シェアパークの表現したいことが単に“美しいビジュアル”ということよりは、“人の繋がり”だったり、もう少し“情緒”的な本質部分を伝えることではないかなということで、コンセプトから一緒に考えて頂きました。
谷尻誠さんには、お店のデザインに関してアドバイスして頂いています。ショップのテイストも、ウッドでナチュラルな雰囲気というよりは、どこかに品と重厚感をもたせたかったので、そちらを具現化して頂いたと聞いております。
—ファッションブランドとしては珍しい、ブランドのつくり方かもしれませんね。
山本:全部、人のつながりですね。でも、どんなビジネスでも大事なことだと思います。そうして人と人が繋がることで、新しいモノを生み出していきたいです。最終的に、それを一つの形としてうまく表現したものが、お客様にとって新たな価値になればと、そう思っています。
—LOCALSを作ろうと思ったきっかけはなんだったのですか?
山本:現在シェアパークは、関東を中心に名古屋、大阪、仙台にお店を展開しているのですが、その地方ごとに、様々なヒトやならではのモノ、習慣が存在していると思います。
LOCALSという冊子を作ることで、そこに住んでいる方々との繋がりや、直接的な触れ合いが生まれます。そこでの発見や、共感することが価値になるんじゃないかと。
ブランドも、全店舗が同じ見え方で、同じ商品が並んでと、画一的になってしまってはいけないと思っていて、シェアパーク自身も、地元の人に愛されるお店にしていきたい。インターネットでモノ自体は簡単に手に入る時代ですが、「ちょっと家族で近場のシェアパークに行ってみようかな」と思って頂けるブランドになるといいなと思います。
—ローカルの人が集まる公園=シェアパークになったらいいですね。
山本:そのためにも、色々なひとを巻き込んで行きたいというのがあります。社内でも、ただ本部が作ったものを発信するだけでなくて、お店のスタッフ一人一人がもっと主役になってもいいのかなと。
最近、会社全体もそういう流れになっていて。食品でもギフトでも、各地方のいいモノをスタッフが探して、それで発見したモノを販売する「オンワードマルシェ」という取り組みをはじめました。それって20代の若いスタッフの活躍の場にもなるし、自分で選んだからには想いも入るし、ストーリーも語れるようになるし。
今後は、そのローカルの役割ってもっと強くなっていくと思うので、シェアパークでもいろいろと仕掛けていきたいですね。